病気からくる口臭

口の中になんの異常もないのに口臭がする場合、もしかしたら何かの病気のせいで口臭がしているのかもしれません。消化器系、代謝系、呼吸器系に病気を抱えていると臭ってしまう場合があります。現在、その病気の治療中であればいいのですが、そうではない場合、一度病院で診てもらった方がいいでしょう。

各系統別の疾患

消化器系・代謝系・呼吸器系・耳鼻咽喉系の疾患についてまとめています。

消化器系の疾患

消化器系の病気で、口臭を伴うものとして胃潰瘍などが考えられます。胃潰瘍になると胃酸が出過ぎて、口臭の他にも胸焼けやすっぱいゲップなども出ます。胃潰瘍の原因の多くはストレスだと言われています。慢性的に疲れがたまっていたり、睡眠不足などがストレスへと変わっていきますので、適度にストレス発散していくようにしなければいけません。

みぞおちのあたりに違和感や痛みを覚えたり、吐血・下血、背中の痛みと同時に、吐き気や嘔吐、食欲がなくなったり体重が減ってきているようであれば、胃潰瘍を疑ってみましょう。この他にも、肝炎や胃下垂、慢性胃炎でも口臭を伴いますので、病気を特定するためにも、一度病院で診察を受けることをお勧めします。肝臓は、中々症状の出にくい臓器ですので、胃に異常がない場合、肝臓の働きが弱っていて、臭いの素となるものが肝臓で分解されずに血液に乗り、肺に運ばれて口臭がしている場合もあります。肝臓が原因で口臭がする場合、ネズミ臭い口臭になります。

消化器だけど病気ではない場合

空腹になって胃が空っぽの状態のとき(低血糖時)、膵液が分解されたガスが胃において発生し、口臭となって出てくるものです。この場合、コップ2杯の水を飲むとよいと言われていますが、実際水を2杯飲むというのは苦しいものです。その場合、アルカリ飲料を飲むようにしましょう。空腹で胃液などが上がってくると、口の中も酸性に傾いてしまいます。お腹がすいているからといってジュースを飲んで誤魔化していると、益々口の中が酸性に傾いて口臭がひどくなってしまいます。水分で誤魔化すのであれば、水がアルカリ飲料にしましょう。

代謝系の疾患

口臭のする代謝系の病気として、糖尿病、尿毒症、肝硬変や慢性肝炎が考えられます。代表的なものとして多いのが糖尿病によるもので、甘酸っぱいアセトン臭がします。尿や血液の中に含まれるアセトンが、代謝の以上によって増えてしまい、口臭の原因になるのです。また、糖尿病になると唾液の量が減少するとも言われており、これも口臭の原因の一つになります。口臭がアンモニア臭の場合、尿毒症や腎機能の低下が考えられます。

呼吸器系の疾患

呼吸器系の疾患が原因で口臭がする場合、考えられるのは、化膿性の気管支炎や気管支拡張症、または肺脳腫や肺がんなどが考えられます。気管支や肺に病気があると、腐敗臭のある口臭がします。化膿菌などで組織が破壊されることにより、魚の内臓や野菜の腐敗臭がするようになります。誤嚥によって肺に異物がはいることでも起きる口臭です。

耳鼻咽喉系の疾患

鼻が原因で口臭がする場合もあります。慢性の鼻炎や副鼻腔炎、慢性の扁桃腺炎でもなりますし、咽喉頭のがんでも口臭がしていまいます。鼻水が喉や鼻腔にたまり、ばい菌が繁殖したり、炎症を起こし、強い臭いが口を通って出てくるのが原因です。この場合、耳鼻科での治療をすることで改善されるでしょう。

 

病気の口臭は稀?

ここまで、様々な体の疾患が原因で起こる口臭を紹介してきましたが、実は体の疾患が原因で起こる口臭というのは、全体の1割にすぎません。多くは口の中に原因があって口臭がするのです。その1割に気づかずに、一生懸命口内ケアをしている人もいるでしょう。稀ではあるのですが、もしかしたらということも念頭に入れておく必要があるでしょう。

 

タイプ別口臭一覧

甘酸っぱい・リンゴの腐敗臭のような臭い

糖尿病や、間違ったダイエット法をおこなっているときの臭い。

腐敗した卵の臭い

胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などのときの臭い。

ネズミ臭・カビ臭

肝機能の低下、慢性肝炎などのときの臭い。

腐敗した肉の臭い

口内炎、歯肉炎、歯周病、蓄膿症、鼻炎、扁桃腺炎、肺炎、気管支炎のときの臭い。

アンモニア臭

腎機能低下、尿毒症のときの臭い。